
なんとKeychron K2 HEの発売記念キャンペーンに当選した。奇跡のような確率での当選にも驚いたのだが、それ以上に驚いたのはKeychron K2 HEの圧倒的完成度だった!
奇跡の当選
2025年3月、奇跡が起きた。なんと、2月に実施された「Keychron K2 HE発売記念キャンペーン」に当ブログのXアカウントが当選したのだ。
約5000人という応募者数で当選者は2人。奇跡のような確率だったため、当選報告のDMを確認してから使用開始1週間あたりまで「嬉しすぎる!」という感動と「これは本当に大丈夫なのだろうか?」という不安でテンションが崩壊していた。
開封
無事に到着。奇跡すぎて混乱気味。
正直この時は「自作キーボードも満足できる状態になって、HHKBも有償交換で最新モデルになったこの状況で、それほど出番はないだろうなぁ」と想像していたのだが、その想像はこの開封で大外れだったと痛感することになるのである。

奇跡の印という名の当選品送付案内。(実名入りなので画像は省略します)

その下には奇跡のKeychron K2 HEの箱が。

ブラック・・・?当選したのはホワイトのはず・・・。

まず箱を確認。

美しすぎる。

シンプルさと高級感のバランスが素晴らしい。

この時点で箱が我が家の新しいインテリアになることが確定し、出番が無いかもしれないという予想は早くも裏切られることになったのである。

ついに開封。個人的に高く評価したいのが、箱が開くまでの時間がしっかり確保されていること。後日計測したが、5.5〜7秒程度としっかり確保されている。
奇跡の出会い、そして梱包の圧倒的完成度。まだ本体を確認していないのに感動が止まらない。

説明書と緩衝材の下にはついに本体が。

まさかのロゴ入り本体包装!しかも本体が少し見える絶妙な厚さ。
「製品の開封は神聖な時間。だからこそ梱包は最高に美しく最高に感動できるものであるべき。」という超過激思想を持つ管理人も大満足の完成度。Keychronに出会えてよかった。改めてKOPEK JAPANさんに感謝。

開封。
ついにKeychron K2 HEが降臨!やはりブラック。

当選報告にはホワイトと記載されていたが、送付案内にもブラックと記載されていたので、おそらく当選方向でのミスと思われる。しかし個人的にはブラックの方が好みだったので更なるサプライズに。(管理人はブラックのフレームが見えた瞬間ガッツポーズしていた模様)
スイッチや端子は左側ウッド部分の下側。操作ミスしそうで不安になる。

標準搭載されているキーキャップはMac向け刻印にカラーキーキャップ付き(後述するがWindows用刻印とesc、enterの黒キーキャップも付属しているので交換可能)とデザインも含め完全にAppleユーザー向けという雰囲気。というか梱包も本体デザインも本家Appleを超えているのでは。

ウッドとアルミが組み合わせられたフレームの高級感もすごい。現在も最高に美しいのだが、経年変化で傷や汚れが増えると今以上の存在感を放ちそうで楽しみ。その前にバッテリーが寿命を迎えそうで不安だが・・・。

高級感があり充実したアクセサリーも好印象。

正直開封時点で想像以上の感動。これからよろしく、Keychron K2 HE!

2ヶ月使用レビュー[メリット]
ここからは、Keychron K2 HEを開封後、アクセサリーの追加購入や所有しているキーボードとの比較をしながら2ヶ月使い込んだ感想を伝えていく。
すでに静電容量無接点方式5台、さらにHHKB配列の自作キーボード「7sProMax」も所有している当ブログの環境でメインキーボードになるとは思えなかったこともあり、正直当選直後や到着時は「そのうち使わなくなるかも・・・。」と懸念していたのだが、現在Keychron K2 HEは当ブログ初のアクセサリー購入や現在はメインキーボードとして大活躍している。
このキーボードの全ての魅力を知った時、あなたは確実に欲しくなってしまうはずなので注意してほしい。
1、極上のコトコトサウンド
Keychron K2 HEには様々な魅力があるが、個人的に最大の魅力だと感じたのは極上の打鍵音だ。
まずはこの動画の打鍵音を聴いてみてほしい。
最高の打鍵音ではないだろうか?
この極上のコトコトサウンドはKeychron K2の本体剛性や音響性能の高さ、PBTダブルショットキーキャップ、磁気スイッチ(後述)などの組み合わせによって実現されているもので、一度慣れてしまうと他のキーボードの打鍵音には満足できなくなるほどの中毒性がある。もちろん静音系のスイッチと比べると打鍵音が小さいとは言えないが、実は環境音に馴染みやすくてうるさいと感じるような音ではない。
正直これまで一番だと思っていたREALFORCEやHHKBの非静音スイッチより好みだと感じることも多く、「打鍵音を楽しみたい」という理由だけでこのキーボードを触る時間も非常に多い。
打鍵音重視でキーボードを選びたい人、うるさくない打鍵音のキーボードが欲しいが静音スイッチは嫌だと思っている人には、このKeychron K2 HEを全力でおすすめしたい。極上のコトコトサウンドに感動するはずだ。
2、隙のないパーツ構成による圧倒的打鍵感
Keychron K2 HEは、打鍵音だけではなく打鍵感も非常に良い。1つ1つのパーツが素晴らしく、その上全てのバランスが良いため打鍵解像度が非常に高いと感じる。
まずは筐体。ウッド&アルミのフレームや様々なフォームを搭載した筐体は剛性も十分で、965gという重量も加わり高速打鍵時も安定した打鍵を楽しめる。
次にこのキーボードの一番の特徴でもある磁気スイッチ。実はKeychron K2 HEに標準搭載されている磁気スイッチ「Gateron Double-Rail Magnetic Switch Nebula」は初動40g、底打ち60gと押下圧はかなり重いのだが、ぬるぬるのリニア挙動と指が吸い込まれるような感覚になる二重レールの効果もあって重さから想定されるような違和感は無く、ブログ執筆等の長文入力でなければ重さによる問題は感じないと思う。
だが、それ以上に驚いたのはPBTダブルショットキーキャップの触り心地。触るだけでリラックス効果があるのでは?と思ってしまうほどの驚愕のつるつる感である。個人的にブラック系のキーキャップは表面がざらざらして打鍵精度に影響するイメージがあったので、開封直後からこのキーキャップの表面の仕上がりには感動が止まらない。
実は、Keychron K2 HEは13台のキーボードを所有する当ブログでは珍しく、2ヶ月連続でデスクのメインキーボードとして使い続けるという異例の使い込み検証が実施できた。普段は何らかの理由で同じキーボードを使うことにストレスを感じて5日に1回程度の頻度でデスク上のキーボードを交代しているのだが、Keychron K2 HEは何日使っても「このパーツのせいで打鍵感が悪く、それがストレスになる」と感じることがなく、何日、何週間使い込んでもストレスがなかったのである。
この圧倒的打鍵感は、全てに妥協したくないという人にも全力でおすすめできるものだと確信している。
3、超強力APC機能で思い通りの打鍵感に
Keychron K2 HEの一番の特徴は、磁気スイッチを採用していることだ。
Keychron K2 HEが採用しているGateron Double-Rail Magnetic Switchは、メカニカルスイッチに近い形状だが、物理的接点ではなく磁石を使ってキー入力を検知している。ラピッドトリガー、APC、DKSなど様々な機能に対応しており、本体デザインからは考えられないほどゲーム向けとしても優れているキーボードなのだ。
当ブログの環境ではAPC機能が想定外の大活躍中。Keychron K2 HEは0.2mm〜3.8mmという広範囲のアクチュエーションポイント調整に対応しており、さらに0.1mm単位で反応を好みに調整することが可能。実はAPC機能はREALFORCE R2やR3で使ったことがあり、正直その時は微妙な印象を持っていた(これは45gがタクタイル寄りのスイッチ挙動でAPCの効果を実感しにくいこと、30gはリニアだが3段階調節では段階が不足して理想通りにできなかったことが理由)のだが、Keychron K2 HEでは前述のぬるぬるスイッチや打鍵解像度の高さも貢献して、すでに手放せない機能になった。
特にAPC機能を使用した超ショートストローク打鍵は最高。僕は軽めの打鍵感が好きなので、アクチュエーションポイントを0.7mm、ラピッドトリガーを0.4mmに設定することで体感押下圧を大幅に低下させている。この設定を基本に使う場所やその日の指の調子に合わせた調節を行うことで、どんな場所でも好みの打鍵感を楽しむことに成功している。
Keychronキーボード設定サイトの「Keychron Launcher」がSafariやFirefoxでは使用不可能で毎回Google ChromeやBraveを起動することになるのが面倒だが、その面倒さすら楽しさに変えてしまうほどの魅力が、この設定機能と磁気スイッチにはあるはずだ。どんな日も最高の設定でタイピングを楽しみたい人には特におすすめしたい機能だと思っている。
4、充実の3種類、5台HYBRID接続
Keychron K2 HEは接続機能も充実している。
有線1台、2.4GHz接続1台、Bluetooth接続3台の計5台の接続ができる。個人的には2.4GHzとBluetooth3台の両立が高評価ポイント。
さらにWindows、Macそれぞれのキーマップを保存することも可能で、接続と合わせて左側の切り替えスイッチで変更できる。
複数OS・複数デバイス環境で使用する人にも問題なくおすすめできるキーボードなのだ。
5、Apple製品レベルの圧倒的製品体験
Keychron K2 HEの所有感は圧倒的だ。非の打ち所がない完璧な梱包演出。そして美しいデザインと極上の完成度による圧倒的所有感。
これまでキーボードオタクとして様々なキーボードを購入してきたのだが、Keychron K2 HEの満足度は別次元のものだと確信している。その確信の理由は、生活への馴染み方だ。
Keychron K2 HEが生活に馴染むまでの流れは、僕がApple製品の中でも最高の満足度だと感じているiMac 27インチやiPad mini 6に非常に近かった。凄まじい存在感からは想像できないような自然さで生活に馴染み、気がついた時には1秒も手放せない存在になっているというこの感覚は、マウス(Logicool MX Anywhere 3)で一度あったものの、キーボードでは初めて感じたものだったので本当に驚いた。
美しいデザインは手に取りたいという気分にさせてくれるし、一度手に取れば極上のコトコトサウンドとノーストレスのぬるぬる打鍵でタイピングが楽しめることで、次も手に取ろうと思う。その繰り返しで自然と生活に馴染む。
この奇跡のような体験を「キーボードで味わえる」レベルの完成度であることは、Keychron K2 HEの大きなメリットではないだろうか。特にApple信者の人には、Apple製品かと勘違いするほどのK2 HEの製品体験を一度味わってほしいと思っている。
2ヶ月使用レビュー[デメリット]
次はデメリット。しかし、ここまで挙げてきたメリットに比べれば、今から挙げるデメリットなどはっきり言って些細なものである。「今日も変態がうるさいなぁ」と呆れるような感覚で読み進めてほしい。
1、切り替えスイッチやUSB端子の位置が微妙
開封時に少し気になったUSB端子と切り替えスイッチの位置だが、やはり微妙だった。
操作は2週間程度で慣れたのだが、問題は慣れた後も操作ミスが減らないことだ。有線に切り替えたかと思ったら2.4GHzだった、いつの間にかMacキーマップではなくWindowsキーマップになっていた、などの操作ミスが現在も多発している。

さらにUSB端子も差しにくい位置にある上に、抜き差しのたびに端子がガクガクするので有線接続や充電が怖い。
気にならない人が多いと思う部分だが、個人的には気になったのでデメリットに挙げた。
2、USBレシーバーが本体に収納できない
ここまで完成度が高いのだから、ついでにUSBレシーバーを本体に収納できる構造を作ってもよかったのではないか?というデメリットという名の管理人のわがまま。
3、絶望的なバッテリー持ち
Keychron K2 HEには4000mAhのバッテリーが内蔵されているのだが、はっきり言ってバッテリー持ちが絶望的すぎる。
フル充電してもバックライトOFFで2週間前後、バックライトONだと1週間程度しか使えない。
1回の電池交換で2ヶ月以上使えることが多いREALFORCEやHHKBのHYBRIDモデルの電池持ちに慣れていることも影響しているのかもしれないが、正直今後改善してほしいポイントであると感じるし、購入しようと考えている人には注意してほしいと思うポイントである。
4、ホットスワップ対応スイッチが3種類のみ
KeychronのHEシリーズのホットスワップ機能に対応していると公式発表されているスイッチはGateron Double-Rail Magnetic Switchの
・初動30g、底打ち50gのDawn
・初動40g、底打ち60gのNebula(HEシリーズに標準搭載)
・初動50g、底打ち70gのAurora
という3種類のみで、もちろんK2 HEも例外ではない。
Gateron ダブルレール・マグネットスイッチ– SUPER KOPEK
2025年5月現在、タクタイルやクリッキーのスイッチはラインアップされていないため(僕はラインアップされても絶対におすすめしないが)、リニア以外のスイッチが好きという人には、残念ながらHEシリーズの購入をおすすめできないのだ。
また、一般的なメカニカルスイッチへのホットスワップも当然対応していない。ネット上のレビューを見ると「Gateron Oil Kingへのホットスワップがおすすめ」や「ホットスワップ対応でクリッキーやタクタイルのスイッチにも変えることができる」などの情報があるが、これは誤った内容なので注意してほしい。
まとめ:後悔しないために情報収集を
Keychron K2 HEは打鍵性能、カスタマイズ、デザイン、全てが完璧と言えるレベルで完成されている。「全てに妥協しないキーボード選びをしたい」、「自分好みの設定にして使い込みたい」という人には最高の選択肢になるはずだ。
しかし、ただ単に「キーボードが欲しい」と思っているだけの人に無条件でおすすめできる製品ではない。おそらく製品選びのこだわりが強い人以外から見るとこの機能や完成度、製品体験の次元の高さは過剰なものに見えてしまうかもしれないし、実際僕も全ての性能を使い切れているかと問われるとはっきり言ってそうではなく、使い切れていない機能の方が多いのではないかと感じることが多い。
さらに磁気スイッチも好みが分かれており、特性を理解しないまま購入して後悔してしまうというリスクもある。メカニカル方式採用のK2シリーズや他のKシリーズなど製品全体を調べることによって、改めて「本当に磁気スイッチが必要か?」、「自分にはどの機能が必要か?」を検討することで、あなたのキーボード選びの答えに近づいてほしい。
この記事を最後まで読んだあなたが最高のキーボードと出会えることを祈っている。
[2025年6月12日追記]K2 HE用アクセサリー3種類を購入、レビューしました。
[アクセサリー大散財]Keychron K2純正キャリングケース、軽量磁気スイッチ、ダストカバー 1ヶ月使用レビュー
最後に
この素晴らしいキーボードをプレゼントしてくださったKOPEK JAPANさん、本当にありがとうございました。Keychron K2 HEとの出会いで、キーボードライフがさらに楽しくなりました。これからも大切に使っていこうと思います。

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