[激薄13インチの限界]2024年に中古MacBook Pro 15インチ(2015)を購入した理由

管理人
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まさかこんな記事を書くとは思っていなかった。今回は、僕が2024年に2015年モデルのMacBook Pro 15インチの購入を決意した理由を記していこうと思う。

愛機MacBook Pro 2017の限界

僕の愛機はMacBook Pro 13インチ(2017)。2018年5月に一目惚れしてから6年間、メイン機として毎日使い続けてきた。ガジェットについての情報収集、タイピング練習、ブログ開設など、これまでMacBook Pro 2017で行ってきたことはここに書ききれないほど多くある。

しかし、そんなMacBook Pro 2017の性能に限界を感じる瞬間が多くなってきた。

まずはディスプレイサイズの不足。生活環境が変わった影響もあり27インチiMacの使用時間が激増。その快適さのおかげかそれまで全く使わなかったアプリの常時同時起動やSplit Viewなどを活用した同時作業を無意識に行う回数が増え、13インチではディスプレイサイズが小さすぎると感じることが増加していた。

さらに激薄筐体の非常に低い排熱性能とメモリ8GBの組み合わせでは動作が非常に重く、iMacと同じ感覚で作業をはじめるとアプリの強制終了やレインボーカーソルによる作業中断が連続で起きたりと、致命的なレベルの作業速度低下が続いていた。

さらに作業中断になるような発熱が発生するとバタフライキーボードのキーのガタつきが酷くなる(ポツポツ→ゴトゴトという感じに変化する)という問題もあり、疲労軽減のためにHHKBをキーボードの上に乗せる尊師スタイルを使うも排熱性能がさらに悪化しさらにフリーズが増加、REALFORCEなどの外付けキーボードを使うとUSB-Cハブが必要になり、その上小さいと感じていたディスプレイはさらに遠くなり小さく見える。対策をすればするほど状況が悪化、最近の外出時は「もはやiMac 24インチの方が軽いのでは?」と思うほどの荷物量になっていた。

ちなみに先日長期外出をした際の荷物は以下の通り。

・MacBook Pro 13インチ(2017):1.37kg
・REALFORCE R3HH11+REALFORCE アルミリストレスト:1.8kg
・Logicool MX Anywhere 3:0.099kg
※その他ハブや充電器・ケーブルなど

総重量は驚きの3.269kg(ハブや充電器、ケーブル除く)。改善に改善を重ねていった結果、いつの間にかデスクトップPC並みの超重量級セットとなってしまった。しかしディスプレイサイズは13インチ。iPad mini 6をサブディスプレイとして使ってもディスプレイサイズの小ささを感じる状況は続き、不満は大きくなっていた。

でもApple Silicon MacBook Proは高くて買えない

もちろんMacBook Pro 13インチ(2017)への不満を全て解消できるMacBookは存在する。それこそが、Apple Silicon搭載と同時に初期Retina時代(2012〜2015)へのデザインへ回帰したMacBook Pro 14、16インチだ。

特に16インチは圧倒的。大きく堅牢な筐体、充実したポート、2.1kgという重量から生み出される高級キーボードを凌駕するほどの安定した打鍵感。個人的にはMagSafeもHDMIもSDポートも必要ないし、美しさも2016〜2019と比べて圧倒的に劣る(2016〜2019が美しすぎただけなのだが)と思ったが、最初に実機確認をした時の「MacBook1台の中にデスクトップの全てが詰め込まれたような感覚」に感動したことを覚えている。

しかし、性能が感動的であれば価格も圧倒的。2024年4月現在、16インチMacBook Proの価格は衝撃の399,800円(税込)〜。整備済製品や旧型中古も30万円台ばかり。はっきり言って気軽に持ち運べる価格ではないし、そもそも高すぎて買えない。

希望

そんな時、とあることを思いつく。

「最新のMacBook Proが買えないなら、最新MacBook Proと共通するデザインのRetina初期モデルの購入を検討すればいいのでは?」

そう。MacBook Proは2016年にUSB-Cとバタフライキーボードの組み合わせによる激薄筐体にフルモデルチェンジされたが、そのモデルチェンジの前は現在のM3 MacBook Proに非常に近いデザイン・ポート構成の筐体が使用されていた。しかもその15インチはMacBook Pro 13インチ(2017)より性能の高いIntel Core i7のクアッドコア、メモリ16GB以上のモデルばかり。

価格を見ても10万円以内で買えるものがほとんど。これなら購入できる。2016〜2019よりも排熱性能は優れ、安価かつ高性能で比較的気軽に持ち運びもできる価格。これこそ理想の選択肢ではないだろうか?

こうして「MacBook Pro Retina 15インチ(Late 2012〜Mid 2015)購入計画」がスタートした。

ちなみに:Late 2016〜Mid 2019を購入候補から除外した理由

僕は当初、愛機13インチ(2017)と同じデザインのMacBook Pro 15インチ(Late 2016〜Mid 2019)を購入候補としていた。以前よりは値下がりしていたし、アクセサリーも2017のものを使えるので後悔する確率も少ない。

しかし、15インチでディスプレイサイズの改善はできたとしても低い排熱性能やキーボード、ポートは相変わらずのため、色々対策するうちに今と変わらない持ち運び超重量セットが出来上がってしまう可能性が高い。その上2012〜2015と比べると中古価格は明らかに高く、ポートやキーボードにトラブルがある個体も多かったので、今回の購入検討からは除外することとなった。

かといって16インチはオーバースペックかつ予算オーバーになるため、結果的に2012〜2015に購入候補が絞られることとなった。

購入モデル

購入条件は以下。

①MacBook Pro Retina 15インチ(Late 2012〜Mid 2015)
②4コア Intel Core i7、メモリ16GB、SSD512GB以上
③感圧タッチトラックパッド搭載
④コレクションとしても最高のMacであること

結果、この条件に全て当てはまるMacは

・・・・・・

MacBook Pro 15インチ(Mid 2015)のみ。

ということであまりにも早く購入モデルが決定してしまった。

ここからは、購入条件の詳細を記していこうと思う。

購入条件①MacBook Pro Retina 15インチ(Late 2012〜Mid 2015)

これは前述の通り。高性能、安い価格、安心の排熱性能、充実したポート構成と文句無しの満足仕様。さらに絞り込みをしていった結果、最終的な購入モデルになったのはMid 2015となった。

購入条件②4コア Intel Core i7、メモリ16GB、SSD512GB以上

ディスプレイサイズが大型化したのにメモリ不足や処理速度不足によって作業速度が低下するのは絶対に嫌だったため、余裕のあるスペック「4コア Intel Core i7、メモリ16GB以上」が条件となった。

また、SSDはブログの画像撮影や今後予定している動画編集(打鍵動画などを予定中)なども考慮して512GB以上(または512GB以上に交換可能)という条件にした。

購入条件③感圧タッチトラックパッド搭載

なぜこんな条件を挙げたのかというと、Safari使用時に感圧タッチトラックパッドの「強めのクリック」をとにかく多用するからだ。

これがないとブラウジング機として使用した時の不満が大きくなりそう(外出時のMagic TrackPadの同時持ち運びも少ないと想定)なので、必須条件となった。

この条件により、機種がMacBook Pro Mid 2015のみに絞られることになった。

※2014年モデルのフルスペックと最後まで迷ったが、2014は感圧タッチトラックパッド非搭載なので購入断念することとなった

購入条件④コレクションとして最高のMacであること

今回購入するのは現在使用している2017より古いMacBookの購入。そのため性能や機能以外にも「コレクションとして楽しめること」も重要な条件となった。

今回検討しているRetina初期は前述のデザイン回帰もあってどれも文句なしの名機。しかし、Mid 2015だけはその中でも伝説的だろう。

その高いスペックや圧倒的完成度から2016年モデル発売後もラインアップに残り続け、わざわざ最新モデルではなく2015年モデルを選ぶ人や2016、2017年モデルから2015年モデルに買い換える人もいたほどだった。さらに2018年の販売終了後もクリアランス品や整備済製品でトップクラスの人気を誇り、2021年のApple Silicon MacBook Proで奇跡のデザイン回帰を果たした(ただしAppleロゴは光らなくなった)という伝説的エピソードがある名機、いや超名機なのである。

そして、MacBook Pro Mid 2015はAppleロゴが光る最後のMacBook Proなのだ。もはやこれだけでも購入する理由になるのではないかと思うほど。

ヘビーユーザーが数年後も求め続けた圧倒的完成度とハイスペック、最高のデザインを持った歴史的名機と今回の条件に完全合致するMid 2015以外の選択は、もう考えられなくなっていた。

購入スペック

今回購入したMacBook Proのスペックは以下の通り。

・MacBook Pro 15インチ(Mid 2015 上位モデル、MJLT2J/A、MacBook Pro 11,5)
・2.5GHzクアッドコアIntel Core i7プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.7GHz)、6MB共有L3キャッシュ
・16GB 1,600MHz DDR3Lオンボードメモリ
・512GB PCIeベースフラッシュストレージ
・Intel Iris Pro Graphics、AMD Radeon R9 M370X(2GB GDDR5メモリ搭載)、グラフィックス自動切替機能
・JIS配列

個人的なこだわりは「上位モデル」を購入したということ。

MacBook Pro 15インチ(Mid 2015)のCPUは最低スペック(2.2GHz)と最高スペック(2.8GHz)のベンチマーク差でもマルチコアで361ポイント(https://browser.geekbench.com/mac-benchmarksより)程度、メモリは16GBのみとモデルによるスペック差が少ないのだが、上位モデル「MTLT2J/A」にはグラフィックス「AMD Radeon R9 M370X」が搭載されるという大きな差がある。

実は2.8GHzにカスタマイズされた下位モデル(Radeon非搭載)モデルも検討していたのだが、

・HDMI接続を使用する場面で15インチに出番が集中することがほぼ確定していること(13インチはHDMI使用時に超発熱&絶望的な電池持ちになる上にUSB-Cハブが必要になる)
・ブログの画像編集や将来的な動画編集(キーボードレビューでのタイピング動画撮影はすでに計画中)時にもスペック的な不満が増えにくいこと

など使用用途を想像すると、誤差レベルのベンチマーク性能差よりもグラフィックス性能を優先した方が後悔しないのではないかと思い、2.5GHz、グラフィックス搭載の上位モデルを購入することに決定した。

まとめ:伝説的名機降臨

今回のMacBook Pro 15インチ(Mid 2015)の購入は、人生初のことばかりだ。

・人生初の光るAppleロゴ搭載MacBook
・人生初のMacBook 2台持ち
・人生初の15インチ
・人生初の中古Mac

おそらくこのMacから発見できることは非常に多いだろう。当ブログでは、今回のMacBook Pro購入によって記事の更新頻度を上昇させるとともに、MacBook Pro(Mid 2015)の長期使用レビューも記していこうと思う。

来月には長期外出の予定があるので、その時はマウスやキーボード、ハブを持たずにMacBook Pro 15インチ単体で作業するという実験もしてみたいと思う。

これからよろしく、MacBook Pro 15インチ(Mid 2015)!!!

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